目の動きと首肩こりの関係②

query_builder 2024/10/17
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《前回のブログはコチラから》


今回は、目の動きと首肩こりの関係の中で、最も重要な筋肉についてお伝えします。


その筋肉とは、「後頭下筋群」です。


この筋群は、4つの筋肉から構成され、首や頭の動き、そして首肩こりに大きく関わっています。


2. 目の動きと首肩こりに関係する筋肉

後頭下筋群(こうとうかきんぐん)

後頭下筋群に含まれる筋肉のそれぞれの役割や働き、臨床的な関連性について、詳しく解説していきます。

1. 大後頭直筋(だいこうとうちょくきん)

  • 役割: 大後頭直筋は、頭を後方に傾ける(後屈)ときに重要な役割を果たします。また、頭を左右に回す(回旋)動作にも関与し、視線を水平に保つための微細な調整や、首の安定性の維持にも寄与しています。

  • 臨床的な関連性: この筋肉が緊張すると、首や頭の後ろに痛みが生じることがあります。特に、姿勢が悪く、頭を前に突き出すような状態(例えばスマートフォンを見る姿勢)では、この筋肉が過度に使われ、緊張型頭痛や頸性頭痛の原因となることがあります。

2. 小後頭直筋(しょうこうとうちょくきん)

  • 役割: 小後頭直筋は、頭を軽く後ろに傾ける(軽度の後屈)動きをサポートします。大後頭直筋と同様に、視線の微調整や頭の安定性に関わりますが、より繊細な動きに特化しています。

  • 臨床的な関連性: 小後頭直筋が緊張すると、後頭部から額にかけて頭痛を引き起こすことがあります。また、この筋肉は硬膜(脳や脊髄を包む膜)に接しているため、緊張が脳脊髄液の循環に影響を与え、姿勢の悪化やストレスによる頭痛や首の不快感を増長させる可能性があります。

3. 上頭斜筋(じょうとうしゃきん)

  • 役割: 上頭斜筋は、頭を左右に回す(回旋)動作に大きく関与します。また、頭を後ろに傾ける際の安定を助け、複雑な動きでも重要な役割を果たします。

  • 臨床的な関連性: 上頭斜筋が緊張すると、首から頭にかけての痛みや、首の可動域の制限を感じることがあります。特に、急に首を動かしたり、長時間同じ姿勢を続けた後に痛みが発生することがあり、首の回旋動作にも影響が出ることがあります。

4. 下頭斜筋(かとうしゃきん)

  • 役割: 下頭斜筋は、頭を左右に回す動作に強く関与します。特に、首を回す際には、他の後頭下筋群よりも大きな役割を果たし、視線を素早く左右に移したり、周囲を振り向く際に活躍します。

  • 臨床的な関連性: 下頭斜筋の過度な緊張は、首の回旋に制限をもたらし、首の痛みや不快感を引き起こすことがあります。また、この筋肉が後頭下神経を圧迫することで、後頭部に放散痛を引き起こすこともあります。

ここまで、後頭下筋群のそれぞれの筋肉について詳しく解説してきました。

次回は、後頭下筋群と目の動きについてお伝えします。どうぞお楽しみに!

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